【新作動画】33年の眠り 広電156号 被爆電車

Twitterより


2020年11月23日 通称広電こと、広島電鉄では
「ひろでんの日2020 ~レトロだョ、電車大集合~」と称して
長年活躍しているオリジナル車両や京都・大阪などの他都市から移籍した車両が一堂に会する撮影会・貸切ツアーが催されました。

なかでも注目を浴びたのが、1925年(大正14年)製造で、
広島原爆投下時には江波(中区)で被爆した「156号」です。
営業運行は1971年に終えていましたが、87年に特別運行で一度復活。
その後は江波車庫に保管されたままでした。

広島電鉄では、被爆3日後より一部区間の運行を再開し、今日まで広島市民に支えられながら共存してきました。
今年は原爆投下から75年の年で、6月には毎年恒例の「路面電車まつり」も開催される予定でしたが、新型ウィルスの影響により中止。
このような状況下において、街やファンを元気づけたいと企画されたそうです。

156号はこの日のために約1カ月かけて点検し、33年ぶりに広島市内を走り抜けました。
この奇跡的な1日を動画に収めました。ご興味のある方は是非ご覧ください!



【33年の眠り】広電156号 被爆電車


広島電鉄 156号

大正14年梅鉢鐵工所で製造された150型の1両。75年前のあの日、江波付近で被爆した。8日後に運転を再開した広電、この車両も復旧し、昭和46年まで活躍、引退後は静態保存されていた。昭和62年に原爆の日を記念し、復籍し特別運行された。しかし、翌年以降運用されることはなく、江波車庫で大切に保存されてきた。

江波車庫で33年間眠ってきた156号であったが、令和2年10月千田車庫にて復元修理が行われ、本線走行可能となった。そして、広電開業日である11月23日、レトロ電車イベントの会場でその姿が披露された。また、イベント前後には、江波車庫から会場の千田車庫まで回送された。もう、走る姿を見ることができないかと思われていただけに、当日は多くのファンで賑わった。

奇跡の復活を遂げた広電156号、
”もうひとつの被爆電車”として、今後の活躍を期待したい。